投機筋は売りへと転換しはじめている米国10年債市場

 

とうとう先週金曜日米国10年債利回りは瞬間的に2.66%にまで跳ね上がり、2014年の高値も抜けかねない勢いで上昇がはじまっています。

 

これが一時的なものなのか継続的に3%を超える動きになるのかはまだ判断がつかないものの、どうも債券市場だけは雰囲気が変わりつつあるようで、ここからの推移にはかなり注意が必要になりつつあります。

 

 

投機筋は完全に10年債売りへと転換

 

昨年長きにわたって米10年債をロングで大量保有してきた投機筋は今年に入ってから完全に方針転換し、米10年債をショートで保有し始めています。

 

直近のIMMのレポート見ても年明けから完全にショートが増加しており、かなりの宗旨替えになっていることが窺われます。

 

株式相場のほうは依然として強気が支配しているようですが、どうやら債券市場は金利の上昇を見込んでこのまま債券を保有していることにリスクを感じる投機筋が増えてきているようで、どうも雰囲気は徐々に変化してきていることが感じられます。

 

いまのところ、債券金利が大きく上昇しそうな気配はないものの、3%に近づいてきているのは厳然たる事実であり、かなり警戒がはじまっていることを強く示唆する動きになってきています。

 

 

為替は依然追随しない動き

 

これまで非常に連携性の高かったドル円は米10年債金利の上昇局面では連動して上昇を示現する動きも見せていますが、所詮レンジの中の上げにとどまっており、金利の上昇にあわせてどんどん価格が上昇する動きは全く見せていません。

 

債券金利の上昇イコールドル円の上昇ではないという動きはこれまでも示現したことがありますが、ここまで相関性が薄れてしまうのはかなり意外な状況と言わざるを得ません。

 

とにかく相関性がもとに戻るかどうかを注視したいところですが、こうなるとドル円は何を材料にして上下していくことになるのか今一つわからない部分もでてきており、ある意味で非常に難しい相場になってきていることを痛感させられます。

 

ドルインデックス的にはドル全面安を示唆しているだけに個別の通貨でドルが大きく上昇することもなさそうですが、ドル円に関していいますと一方的に安値に突っ込むだけの材料も抱えていないだけに先行きの動きを判断するのがかなり難しくなってきている状況です。

 

そういう意味では足元で逆相関的な動きが非常に強まっているユーロドルもよく見ながら売買していくことが重要になりそうな相場状況です。